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こんにちは。
ブログの更新はしばらくぶりになります。
先日、日本は初夏のような陽気になったとか。
ちょうどその日、こちらは寒波が襲来しておりまして、最低気温が-20℃、その体感温度が-32℃と言うとても寒い1日でした。
さて、
ヴィンテージパイレックスのフレームウェアについて、お問い合わせがありましたので、リサーチをし、詳細についてまとめてみました。
お問い合わせの内容は、
ー当店で販売しているパーコレーターが「ティントブルー」と呼ばれるものかどうかー
ということでした。
日本のヴィンテージパイレックスを取り扱うショップでは、フレームウェアのガラスを「ティントブルー」と呼んでいるところも多いようですね。
ちなみに実際には、ブルーティント(Blue tint)が正しい呼び方です。
「青みがかった」という意味です。
パイレックスのフレーウェアでブルーティントと書かれたものと書かれていないもの、どう違うのかわからないと言う方も多いことでしょう。
パイレックスのフレームウェアは1936年に製造が始まりました。
当時製造されていたものは、ブルーがより濃いガラスでした(下の写真左側)。
刻印もこの頃はガラスそのものに刻まれる刻印ではなく、緑のカラーインクで押されたスタンプでした。
左:1938-1947年に製造されたグリーンのスタンプのもの 青みの強いガラス
右:1952-1979年に製造されたもの クリアと呼ばれるガラス
終戦後(1946年頃)には、フレームウェアのガラスはクリア(無色)と呼ばれるガラスに変わりました(写真右側)。一般的に無色ガラス製のキッチン用品が増えてきたというのが理由のようです。
そうしてフレームウェアは長い間親しまれ、1979年に製造終了となりました。ガラスの色がクリアになってから1979年の製造終了までの間に製造された製品は、全てこのクリアになるわけです。
(写真にある2タイプの間に、蓋や取っ手、バンドの形状などデザインの違うものが存在します)
上の写真や当店ウェブサイトの商品画像からもわかるように、クリアとは言っても少し青みがかっていますので、ブルーティントと呼ばれているのでしょう。
しかし、パイレックス社ではこのブルーティントを商品名には使用していません。
なので、当店でもこの呼び方はしておりません。
また、製造時期や工場の違いによってはクリアの中でもわずかに青みが強いもの、またその反対に青みが弱いものもあるようです。
時々お客様に「青みが強いものを」とリクエストされることがあるのですが、戦後に製造されたクリアガラスタイプの中から青みの強いものを判別するのは非常に困難です。
あくまでも見た目の問題、もともとは同じ色として作られたものですから、難しいのです。
おわかりいただけましたでしょうか?
今回詳しく調べたことで、私自身も勉強になりました。
それにしても、ヴィンテージパイレックスって奥が深い!
それもまた、魅力の一つなんですね。
考えてみれば、パーコレーターは製造開始から今年で78年目。
これからも大事に使ったり皆さんにご紹介していくことで、パーコレーターを始めフレームウェアの歴史を見守っていきたいと思います。
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